掛留〜湯ノ平(オオインノ尾根)〜梅花皮避難小屋
北股川のつり橋は架橋されました。 | 本湯(女湯)はまだ、仮設されていません。 |
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10日より運用予定だそうですので、まだ、準備期間中です。 | 避難小屋の直ぐ上。夏草が繁茂している。 |
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鳥居峰の下、昨冬の熊のカワハギ跡? | 鳥居峰周辺のヘツリは案外悪いので雨天等は注意したい。 |
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中峰まではこのようによく踏まれた部分も多かった。 | 中峰付近の残雪…融雪水が採れたが水場へは、まだ危ない感じ。 |
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中峰から上は、こんな感じの場所も出てくる。 | 一昨年刈っているので、藪とはいえ何となく判る。 |
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イタドリが背丈程に繁茂している場所もありました。 | 雨上がりのヒメサユリ瑞々しさをかんじます。 |
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ようやく、たどり着きました。 | 下山時 石転ビ沢この時期にしては非常にキレイな状態と思います。 |
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北股から北部稜線を観る | 藪道に咲くヒメサユリ |
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北股岳を振り返る | 藪ですけど、解る程度です・・・でも早めに刈った方がいいですね。 |
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中峰まではこんな感じの場所が所々にある。雨降りならずぶ濡れですな | 鳥居峰下の楢枯れによる倒木跡 |
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日 時 平成22年7月03日(土)〜04日(日)
参加者 石井(NEN)さん、高橋(OPL)さん、安沢さん、椎谷さん、諏訪さん、渡辺さん、二瓶さん、藤井会長(PJY)、金井さん(担当)、中村(L=担当NTR)さん
LTQ(私) 全て下越山岳会々員
行き先 飯豊連峰 北股岳 梅花皮避難小屋
天 候 7月3日 曇り一時雨
7月4日 曇り後雨
装 備 夏山小屋どまり
登はん用具:ピッケル(パーティーで1本)
ナビ用品:GPS、Mポインター、地図、シルバコンパス
防寒具:合羽で代用・、ダウンジャケット(薄物)
飲み物:水;ポカリスエット2L
食料品
握り飯5個
その他 非常食1,000Kcal分
残 量 非常食
嗜好品 アルコール類・ツマミ類
コースタイム 事柄
備考
7月3日(土)
06:20 掛留出発(458m)
07:52 湯ノ平避難小屋着(500m)
08:10 湯ノ平避難小屋着(500m)
09:33 鳥居峰(884m) 無風・高温多湿で発汗量が非常に多い
11:36 滝見場(1,105m) 標高が上がらないルート 途中で1名体調不良で付き添い1名が付いて2名下山
13:20 中峰(1,390m) まだ無風。暑さが厳しい。寅清水はチョロ清水で不安定で涸れる可能性が高い
15:50 二股(1,800m) また1名の脚に問題発生し、遅々として進まない。時間が経過する。やや強い降雨あり
17:08 北股岳着(2,024.9m) 標高差200m強に1時間以上を費やしている。不調者はメンバーのサポートを受けての登行。
17:30 梅花皮避難小屋(1,850m) 関さんが心配して待っていて下さいました。
7月4日(日)
04:30 起床
06:30 梅花皮避難小屋(1,850m)発
06:58 北股岳着(2,024.9m) みなさん花の写真等を撮りながら登る。朝から靄っぽく暖かいうえ、湿気を感じる。
07:13 北股岳発(2,024.9m)
07:37 二股(1,800m)
09:05 中峰(1,390m)
09:58 滝見場(1,105m) 今日も蒸し暑いけれど、昨日よりは風がある。
11:15 鳥居峰(884m)
12:06 湯ノ平避難小屋着(500m)
12:40 湯ノ平避難小屋発 雨が降り始める
14:13 掛留着(485m)
GPSデータ
TP積算距離 22.3km
TP移動時間 10H13M
移動平均速度 2.2km
全体平均速度 1.2km
累積標高(+) 2,283m
最高到達点 2,035m(三角点は2,024.9m
以上GPSデータ
概略
湯ノ平までの架橋が終了したとの情報で、急遽オオイノ尾根登山道の調査登山となった。
湯ノ平避難小屋開設時期前の登山道調査という目的に限って新発田市の許可を得て
今回は掛留の駐車場まで車両移動を許されたものである。
昨年は整備工事は発注されていないので登山道の刈り払いはされていないので少し藪化は進んでいると思われる。
ボクはボクで、最近ロクに山登りもしていない。
はやり、夏場にシッカリ荷物を担いで、冬期の目標ルートを歩くのは色々と意義深い。
とはいえ、表参道なんで登山のハイシーズンはパスして他の山域と考えていた。
ボクのザックは23`〜25`程度になるように調整した。
また、蒸し暑い梅雨時にあたりまだ身体が暑さ慣れをしていないので暑さには苦労するだろうと予想はしていた。
記録
7月3日(土)
あまり朝の涼しさ、爽やかさを感じないベタっとした湿気の多い空気の中、掛留の駐車場を出発する。
湯ノ平までの登山道については、架橋作業は終了してしていた。歩道脇も刈り払われて整備は進んでいた。
湯ノ平温泉の女湯はまだ仮設小屋は着手前。
小屋も雪囲いの撤去途中で蟹湯への行く途中の保安柵はまだ設置前であった。注意が必要。
小休止して避難小屋裏から登り始める。小屋裏の登り始めの道は夏草が繁茂して足元が見えず歩きにくい。
梯子場、鎖場ともに古いものだが、特に問題はなさそう。
急登に汗が吹き出る。異常なほどの発汗量である。
鳥居峰付近のヘツリ道(トラバース)は樹の根、土などで滑り易いうえ、刈り払いがされていないので、足元が見え難い
ので、注意が必要で特に雨天は注意が必要。
それにしても暑い。休憩時には顎から落ちる汗で地面に染みが出来るほどだ。
メンバーの一人が軽度の熱中症の症状があり休憩を長めにとるために、二名を除いて先行する。
暫く登ると無線で二名で下山するとの連絡があった。どうも風邪など体調そのものに問題があったかもしれない。
その後も暑さでペースは上がらない。丁度良い歩荷トレーニングとタカを括っていたがなかなかシンドイ。
滝見場では、ホシガラスが樹上から我々のバテぶりを興味深そうに眺めていた。
寅清水はチョロ清水で頼りない。夏場は涸れると見た方が無難だろう。
中峰までは、多少悪い所があるものの全体的にはよく踏まれた感じである。途中の融雪水の溜まる場所の樹上
にはモリアオガエルの卵が多数産み付けられていた。
中峰では融雪水が得られた。中峰の水場までは、まだ雪が残り下るのはまだ滑りやすい。
中峰でユックリ休み問題の中峰上部へ進む。
中峰から先は、藪化が進んでいる個所が多い。
足元が見えないトップはルーファイはそれほど難しくない程度の藪だがそれは、それで大変な労力である。
何だか雲行きが怪しくなり、強い雨に見舞われる。
メンバーの一人が脚にトラブルが発生し、休む間隔が短くなる。荷物も分散したがなかな回復しない。
ここまで深刻になる前に考えるべき方法はあったはずであるが、本人の気持ちの問題もありうまく機能しない。北股山頂まで
あと数分のところで、とうとう空身で歩いてもらう。
安沢さんがWザックで登るという時にNTRがピックアップに来てくれた。
管理人の関さんに到着時刻を告げた時間を1時間経過し漸く小屋に到着。
関さんを交えて楽しくひと時を過ごした。
関さん、ご馳走さまでした。
時間が経過したのでNTRと管理人室にお邪魔して3人で2次会
暖かい夜でユックリ眠ることができました。
7月4日(日)
4時30分に目覚める。7時出発予定であるが、普通に食事をして準備をすると6時30分には出発。
北股への登りで石転ビ沢を眺めると、土石流・落石跡もほとんどなく非常にキレイな状態である。逆に何か不気味なほどキレイだ。
北股山頂で廻りを観ると全体に靄がかかり湿気の多さを感じる。ヤマで朝から湿気を感じる様な日はロクなことがない。
笹が入り込んだ登山道は当然のことながら下りの方が気を使う。
昨日よりは涼しいものの不快な湿気だが、ヒメサユリの明るい色が気持ちを和ませる。
二股を過ぎると、単独の登山者とスライドする。4時頃湯ノ平小屋を出たそうだ。
笹藪の下りは滑るので嫌いなのだが、薄いのでさほどでもない。オオインノ尾根は比較的明瞭な尾根なので迷い易い場所は限定的だが
視界がない時の藪こぎは心配なはずである。
中峰を過ぎて下降路を眺めると長い長い。
いや〜長いねぇ
滝見場下ではマムシも様子見に来ていた。でもあまり美しくない黒マムシの不細工ちゃん。
入れ物もないので放置。
鳥居峰近くのヘツリ部分は、トラロープを巻いて、ステップを藤井さんが作ったようだ。
鳥居峰下から無線を出すが、湯ノ平では真下で取れないようだ。
鎖場、梯子場を降りて足元の見え難い草が被う登山道で石に足をとられて転ぶ人もでてくる。
何だかラーメンの匂いを感じると湯ノ平小屋に到着。
一休みしているうちに雨が降り始める。
ボクは折りたたみ傘で下山する。途中やや雨も強まるが掛留に着くころには雨は上がっていた。
妙に発汗量の多い調査登山を終えた。
※ 登山道に関しては中峰までは比較的状態はよい。
※ 中峰の下では鳥居峰周辺のヘツリ道は注意が必要か?
※ 中峰上部は藪化している。視界の無い下山時は中峰付近は注意深く行動したい。
※ 寅清水はアテにできないだろう。
※ 中峰の水場は、未確認(調査時は融雪水が得られた)
ところで、今回の山行ではいくつかの問題を露呈した。
組織的な問題・個人的な問題
双方あるが熱中症はある意味その時々の体調もあり残念ながら仕方ない部分はある。
しかし、その他の問題は考えるべき反省点がある。
ベテランが多いパーティーでの行動であるが、トラブルを抱えた人がいるときに
どうして行動パターンを変えないのか不思議だった。
問題の根本原因が本人にあっても、現場ではどうにかしなければ
いけないハズである。
基本的なことに立ち返るべきだろう。
もし、気付かないというなら問題である。
敢えて最後まで、言わなかったがどうだろうか?と思ってしまった。
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